
Curing_properties_of_cycloaliphatic_epoxy_derivatives
2007年に、オランダで塗料関係の学会があり、そのプロシーディングを書き足した形で論文として、Progress in Organic Coatingsに受理されていました。ResearchGateという研究者向けのSNSサイトで、この論文への問い合わせがありましたので、受理前の原稿をアップしました。案外見ていただけているようで、2300回程度の閲覧を記録して、29回引用されています。まあ、私の論文の中では多いほうかなと。
以下のリンクで、その原稿を見ることができます。
Curing_properties_of_cycloaliphatic_epoxy_derivatives
その概要
よく知られた市販のものと比較して、エステル基を変更すると粘度が変わります。イソプロピリデン基になると急に粘度が高くなるのも面白いですね。

で、単独で光硬化してみると、CADE-1は粘度が高いにも関わらず結構早く硬化しますし、粘度も低いCADE-2は非常に高速硬化します。というか、市販のECCはかなり遅いんですよね。

ということで、エステル基を除外することでかなり面白い特性を示すんですが、やっぱり、会社での工業化にまでは至りませんでした。
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